2011年2月24日木曜日

日本滞在記ー第14話~「たけはら」


2月19日、朝9時半を過ぎる頃、僕はすでに駅に居た。

前日寝る前、
適当に”古い町並み”と言うキーワードで拾い上げた微かな情報をあてに、
東広島の旅に繰り出してた。 

向かうは「竹原」
白い壁と飴色の格子が未だに残る、いにしえの町。


特に何も考えず、適当な時間で家を出たわけですが、
うれしい事に、一日に数本しかない特別列車の発射時間にどんぴしゃ。

「瀬戸内マリンビュー」と言うこの列車は、今では珍しい気動車列車。
もう当たり前のように電気化された列車が走り回る日本ではホント珍しい。
走行最中たまーに気笛が鳴ったりして、かなりユニークでした。

車内は船をモチーフした粋な内装だけじゃなく、
車外の景色がよく見れるような椅子配置は観光旅人としては特に嬉しい。

この予期せぬ素敵な出会いで、目的地に着く前から気分は最高潮。
こういう素晴らしい不意打ちがあるからこそ、旅行は辞めれないなw


2011年2月23日水曜日

日本滞在記ー第13話


これは日没。一日の終わりを告げる時。
これは日の出。一日の始まりを報じる時。
終わりに見えるか、始まりに見えるか、それは自分の心次第。


2月18日、運命の日。
最後の大学合格発表日。

結果は予想通り。
奇跡と言うものはそうそう起きるものじゃないと、今一度身をもって知りました。

はぁー、ここ一ヶ月肩に圧し掛かってた重圧感、緊張感が一気に吹き飛んだ。
そして、その同時に酷い脱力感と疲労感にグワっと襲われた。

色々理不尽を感じるこの度の結果ですが、
勝負に負けた者がつべこべ吠え面で泣き言垂らしてもみっともない。
そう言う愚痴は気を許せる友だけに聞き流してもらうだけでいいので、
ここで語る気は無い。

ただ、この程度の敗北で諦める気は無い。
リベンジする。してやるさ・・! 
大学はあくまでも目的への過程でしかない、目標はへの道は他にもきっとあるはず。
この道がダメだったなら、また他を探すさ、見つかるまでな。



2月18日、一日丸々思いっきり落ち込める底まで落ち込んでみた。
2月19日、僕はカメラと地図を一枚片手に持ち、電車に乗り込む。

さぁ、楽しい旅の始まりだよ!

2011年2月17日木曜日

日本滞在記ー番外参


東京観光の時はちょっぴりと贅沢三昧な3食を楽しんでしまって、
広島に戻ってからは、早くもいつものスーパーで、
売り残り割引シールが張られた食材を探す作業に勤しむ現実に戻されるワタクシ。

そんなある日、毎日の朝ごはんでお世話になってるパンコースで、
特別に設けられた1コーナーに目を奪われました。

「一日限定特別半額サービス」・・・だと!

パンはどう割引されてもせいぜい2、3割が山だと思って居ましたけど、
半額だと・・?! これは心を打たれる甘美な響き・・!


して、その対象品はいかに・・・

このいかにもプレゼント用の包装、
このいかにも愛情篭ってます(はぁと)な形、

全部バレンタインデーケーキの売り残りじゃないか・・・

これは、なんという、買い難さ。
めっちゃハートの形しているし。

だからなのか、こんな質も量もさして悪くない一品一品で、
さらにこの驚きのプライスでもなお、まだ在庫が残ってる、そう言う訳か。
頑張った自分のご褒美としてバレンタインの売り残りケーキ買う女子も流石にいないか。


しかし財布事情が事情で、このような超お買い得品を見過ごすのは言語道断。
男のちゃちいプライドなどバスト湾に沈めて、ここは買うべきであろう・・!

あぁー・・・レジのお姉さんの笑顔が何時もより増して眩しいZE。




と言うわけで、今日の贅沢な朝食のご披露。


半額シールの自己主張が激しい一枚。
因みに普段ケーキは滅多に食べません。
これ、こう見えて結構デカイんです、弁当箱より大きいです。


しかしこれ、甘ッ。 超甘い!

チョコレートだからちとほろ苦いイメージを勝手に想像してたけど、
そんな事全く無かったww 超あめぇww 
ヤベェwこんな甘いものバレンタインデーで貰う男の子ってww羨ましくないんだからなっww

僕甘いもの苦手なのに、何やってんだろww


#この後スタッフが3時間かけて美味しく頂きました。

2011年2月15日火曜日

日本滞在記ー第12話




2月13日、茨城から東京に移り、四日が過ぎました。
何年ぶりかすらもう思い出せない、かつて幼年を過ごした東京への帰郷。
目に映るそこの景色は、すでに「思い出」とはかけ離れた姿に変貌していた。

しかし町は変わろうか、道は曲がろうか、変わらぬものもあるはず、
それを求めて僕は東京都内にある神社、神宮、お寺、古跡を巡り歩く。

花園神社、新宿御苑、明治神宮、湯島聖堂、東照宮、寛永寺、浅草寺などなど、
気づいたらお参りしてばかりの東京観光。
しかも上記内容全部二日で回ってる。雨や雪の中で、寒さに耐えながら。
一体どこの修行僧なんだかw

年を重ねる度に消え失せていく、かつての記憶。
それを忘れないように、必死に思い出しながら、
東京と言う町並みに、今一度一歩一歩新しい足跡を残していく。
ホント今回の観光旅行はこんな感じでしたね。


で、この度の東京旅行で一番の収穫は、
ただひたすら思い出に入り浸ってるだけじゃなく、古い友人との新しい出会いが出来た事。

実はちとしたFFプレイヤーのオフ会を設けさせて頂きました。
すでにプレイヤーを引退した方々が多いんですけど、
かつての思い出話はホント懐かしい感動ばかりでした。
もう何年も画面の中で付き合いがある人なのに、
いざリアルで対面するとやっぱ小恥ずかしいですねw 

ホントは一人一人名前挙げて感謝したい気持ちなんだけど、
一応ここも公開の場ですので、名を伏せて全員に感謝の意を申し上げます。
本当にありがとうございました。

特に案内だけじゃなく、宿まで提供してくれたクニさんには感謝ですよw

次回東京行けるのは何時になるか、そもそも次回は果たしてあるのか、
今の自分では分からないけど、
もしそういう機会があれば、是非みんなとまた会いたいですね。

2011年2月10日木曜日

日本滞在記ー第11話




2月9日、今新宿のホテルで東京の夜景を眺めながら日記を書いてます。
こう書いただけで、リッチで優雅な一晩を過ごしてそうな感じですが、真逆ですw

まず、受け止めないといけない事実として一つ報告を、
2月8日で公表された大阪の大学合格者リストに僕の番号は無かった。

去年と比べて、5倍にも膨れ上がった志願者の数に全く動じなく、
合格者は去年と同じく3名だけと言う結果でした。
志願者30人で3人だけの合格者。いかに激しい競争率か想像出来ますね。

予知夢とかオカルトチックな話になりますが、
公表日の前夜、何度も悪夢を見たんですよね。
大学に落ちた夢を何度もw 一晩5回ほど目が覚めたわ。
おかげで茨城行きの新幹線&バス上はすごく辛かった。

茨城大学の試験前に公表結果を見るなって友から忠告はされたものの、
正直我慢できませんでしたね・・・
そのせいとは言いたくないけど、
結果的に茨城大学は、もう残された最後のチャンスと言う自己プレッシャーで、
思うとおりの結果が出せなかった。ホントダメダメですなぁ。
全く何のためにこの1ヶ月日本に滞在してたか、自己険悪に陥ってます。


そして皮肉なことに、先日、留学生奨学金審査合格告知書が届いた。
学校が決まる前に奨学金が先に合格したとかワラタ。

留学生奨学金の審査は本国に受けた留学試験の成績で判定が下されます。
この留学試験成績は2次試験でも大学側の利用成績に入ります、
事実上日本のセンター試験と同じ物と考えていいでしょう。
当たり前の事ですが、ある程度成績結果がないと審査は通りません。

そんな成績優秀な学生が現に落とされてるから、
いかに2次試験の面接が大きな割合を占めてるか、お分かりになりましたね。

本国に居た頃、助言求めて会った、あの編集長に言われた事思い出すな。
そんな年だと正直大学は受けてくれないよって話。
年齢問題とかで落ちたとか絶対ありえないと思いたいけど、正直悔しい。

しかし話は変わるけど、高度経済発展した中国により、
経済的に余裕を持ち、中国からの留学志望者が倍増したのが一番辛かった。
こんなにもライバルが増えるとホント倍率がすごいことになるのよね。

茨城大学の志願者も去年は180人だったのに、
今年は290人まで倍増していると公告が張られてた。
これは大阪の30人ってレベルの比じゃないな・・・

思えば思うほど不安になる今、もう割り切って観光にきた事にしておこう。
たとえ今月一杯で荷物纏めて国に戻ることになろうとも、
折角憧れの日本に来て居るんだし、今後はもうこんなチャンスはないから、
思う存分、この景色を堪能しておくとしよう。

いよいよこの滞在日記も大詰めになってきました。
結果はともあれ、せめて最後は愉快な気分で、日本に別れを告げたいと思っております。

2011年2月2日水曜日

日本滞在記ー第10話




1月30日、とうとうこの日がやってきた。

この日は最悪にも今年に入って以来3本指に入る寒さであり、
山奥にある学校への道のりは、
南国育ちの僕にはあまりにも厳しい寒風が骨に刺さる。

そして何よりも心寒く感じるのは孤独である。
会場は同じ留学試験を受けに来た、数多くのうら若き少年少女が、
すでに寄り合い、僕の聞きなれない言葉で講談を始めていた。

中国人7割、韓国人3割・・・実際の国籍割合はどうか知らないけど、
間違いなく僕の目の前に出来上がってる、この二つのグループからして、
当たらずも遠からずだろう。

大学入る前からぼっちかよwと言う冗談を考える余裕もなく、
会場の寒さに先生早く来て・・・と強く願う留学生ズ、
試験開始時間は10時だと言うのに、8時半から現場にいる我々。
志は良いが、まさかこんな寒さの中で棒立ちとか想定外である。
当然どこの教室も完璧に開店準備中で、ドアは硬く閉じられてる。
しかもご丁寧に勝手に入るなよって感じの張り紙も張られてる。

あぁ・・試験始める前に僕遭難しそう・・・
昨晩、緊張のあまりにろくに睡眠も取れてない疲労と合さり最悪に感じる。
ここだけの話、
昨夜眠れなくてテレビつけてたら人生初の深夜アニメが見れたんだ。
深夜3時でアニメやってる国って、世界で日本しか無いよマジで。

うん、割とどうでもいい話でしたね。
その後9時半位でようやく先生?らしい方々が来て、やっとこ入場。
さっきまで群れあってヒィヒィ言ってた留学生どもの眼光がカラッと変わる。
そう、今から戦場に向かうような眼差しですよ。
学部ごとに指定された教室に入り、
席に着くと誰もが参考書を取り出し、必死で読み漁る。
先ほどまで騒然とした彼ら達とは想像出来ないほど、
教室内の空気は重苦しい。
そりゃまぁこの教室内の人間全員がライバルである。
数少ない用意された席を取り合いせねばなら敵だからな。

立ち聞きするつもりは無かったが、
教室外で会話してた中国留学生たちの話が少し耳に残ってた。

「去年この学部、最終選考に残ったのは6人で、最後合格できたのは3人だった。」
「なんで今年こんなに人が多いんだ?今30人は居るぞ、どうすんだよ?」
「合格枠増えないかなぁ、このままじゃ無理ゲー過ぎるよ」

聞かなかった方がよかった・・・余計不安になったじゃないか。

本来僕にも不安を感じるとこがあった。
それは経験不足である。

本来留学生と言うのは本国で留学向け語学学校施設に入り、
そこで語学をあるレベルまで学習し、その後施設で更に留学に向けて、
さまざまな勉強、予習など経てから、初めて外国へ飛び立つ。

ここに居る中国留学生でも韓国留学生でも、
彼らもそこから出てるのは間違いない。
なんせ対策参考書とか筆記を何本も持っていたから。
過去問の練習、面接の練習とかもちろん彼達はやってきただろう。

それに比べて僕は今までほぼすべてがスタンドアローンであり、
バックヤードからのサポートは一切無かった。
完全なる、出たとこ勝負である。
今回は丁か出るか、半が出るか。

2011年2月1日火曜日

日本滞在記ー第9話




1月29日、大阪再び。

翌日、30日の大学2次試験を迎えるため、余裕を持って前日からの乗り込み。
実に23日ぶりの大阪である。

前回は鉄道システムの余りにも複雑さに、乗り間違えなど犯したが、
今回はそのような失態を晒さぬように、じっくり線路をチェック。
翌日の本番に向けて着々と準備を整えておいた。

今回の本試験は僕にとって第1志願校でありながら、人生初の大学本場試験でもある。
いきなりぶっつけ本番なのだ。

この度、大学入試を決めた際、選出したのは4校だったが、
色々不手際で実際今回受ける大学は2校までに減り、
いわゆる滑り止めという学校は無いと思ってもいい。
まさに崖っぷち状態。

そんな後道の無い厳しい状態の中、
今回大阪行で僕はもう一つのイベントを約束していたのである。


初 オ フ 会!

っと言いますが、会うのは一人だけw
FF11のフレH氏とお食事の約束をしていました!

実はね、日本に来るかなり前に、
大学のパンフレットや願書をわざわざ取り合わせしてくれたのがH氏だったんですよ。
その節でお世話になったので、是非お食事を奢らせて頂きたいので、
FFで一番忙しいだろう土曜日で無理やり引っ張り出しましたw

二人でクソ寒い大阪夜の街を彷徨って、食の好みとか話してたら、
非常に僕と相性がいいと判明、二人とも海鮮物ダメな男でした。
そうそう、H氏は男の人ね。
女の子と二人っきりのデートとか想像してた方!残念でしたっ!

お酒の方もあまり飲まない方だったので、
二人はゆっくり出来て、尚且つ沢山食えるギョウザ専門店へ入る事に。
日本に着てからおじさん達に散々焼き肉、すき焼きなど奢ってもらったけど、
日本のギョウザは初めて! 
台湾のギョウザと比べて1個1個やや小さめでしたけど、
味の方はとっても美味しかった。
だが残念ながら画像はない! 
日本ではよく食べ物の接写写真載せてるブログがあるけど、
よく店の中で写真撮る度胸あるよなぁって思う。僕には無理!

しかし、今までPC画面の中でしか接点の無い人と、
直接対面してる事ってなんか不思議な気持ちになりますね。
H氏とはスカイプでもお話したことあった人なので、
一応大概のイメージは掴めてたんですが、
いざ会ってみると全く想定外の人でしたね、いい意味で。

だってタル♀使いですよ?どう想像しろとw
僕が金髪じゃないことについて大層失望してたようですが。
次の東京オフ会、行く前に染めるか・・・

食事の後、時間少し余裕あったので二人で何故かゲーセンに乗り込みました。
若干一人明日試験ある人間が居るみたいですけど、気にしないでください。

特にやりたいゲームがあったわけじゃないけど、
ゲーセンについた二人は、何故かクレーンゲームに取り付かれ、
誰かさんが2600円も投入してマジモードになってました。目が本気でした。
おかげでアイルーのぬいぐるみ2匹ゲット出来ました。
何故か2匹、一匹だけ狙ってたのに2匹同時に取れると言うミラクル。
二人仲良く1匹ずつ分け合いして、
深夜の大阪駅でぬいぐるみを抱きしめてる男の二人組がここで誕生です。
証拠写真も撮りました、流石にここで公開出来ないけどw

ホント翌日試験あるのに何をしてるんでしょうね。
でも実に楽しい一日でした。
わざわざ貴重な土曜日に時間割って、会ってくださったH氏に感謝。


日本滞在記ー番外弐~藍と緑と黒い屋根




島の上で取った写真は総計400枚余りでした。
折角なのでその一部を公開してみようと思います。