2011年6月13日月曜日

日本滞在記ー第19話~「祭り」


お祭りは好きですか?
僕は大好きです。

とってもとっても幼い頃、僕ら一家は日本に住んでた時期がありました。
しかし今となっては、あの頃の記憶は断片的にしか残ってません。

ただ、たまに、ごくたまに夢の中で薄っすらと走馬灯のように横切るんです。
親の手を握りしめ、屋台を菓子をねだるような、
灯篭のともし火で照らされた夜道を、はしゃいで走り行くような、
浴衣姿で高台を囲み、踊り回る人を眺めるような
そんな思いでが。

何時、どこで、誰と、そこまではもう思い出せないのに、
確かに感じられる、これは「お祭り」の思い出。
楽しいお祭りの思いで。







大阪試験を終えて戻った数日後の2月3日。

日本の新年は歴通り元旦その日ですが、
うちの国台湾は旧暦の元旦が新年。

中国系民族としてこの日はとっても大切な日。
でもそんな大切な日でも、国が違えばただの平日。
学生は授業に行くし、サラリーマンも平常通勤するごく一般の日常なんだ。

そう、この日が旧暦の一月一日だったのです。

そんな僕に気を使ってくれたのか、
伯父さんは、朝早くからマンションに訪ねてきて、
祭りがあるから一緒に来いと、有無を言わさず僕を連れ出しました。

この日は伯父さんと一緒に広島・緑井の毘沙門天 初虎祭に行く事になったのです。


駅からバスがあると言うのに、伯父さんは歩いていくのに意味があると言い、
結局二人は、駅から山奥までのキツイ斜面道路を歩きぬいた。

台湾に居る頃はジョギングして走りこんでた甲斐もあって、
僕はそれほど辛い思いはしませんでしたが、
言い出しっぺの伯父さんが、かなり後悔してた模様でしたw


こんな山道ばかりだから、流石にご老体にはキツイ。
伯父さんにゆっくり歩かせて、僕は後ろで激写!w

でも、古来からある社までの道のりって、ホント風情あるねぇ。

因みに、ようやくたどり着いた本堂は平日にも関わらず、
凄い人ごみだったので、さっさとお参りして帰りましたとさw


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